以前取り上げたタウルスに牽かせるべく客車も同時に製作していたのですが、実は着工は客車の方が数年早かったりします。今回はそれに関する記事です。
初めに"ユーロフィマ"とは何かについて簡単に触れるとスイスに本社を構える鉄道車両専門の金融機関で、車両製造に直接は関わらないものの、各国の鉄道会社がここから融資を受けて標準設計の客車を新造した事から転じて"ユーロフィマ客車"の愛称がついたと言われています。
例に挙げたのはイタリア鉄道(Trenitalia)とスイス国鉄(SBB)の客車ですが、この通り国が違っていても大部分は共通設計のため外観が非常に似ています。言い換えれば1つプラレール用の図面を用意すれば様々な国の客車を作れるためとても効率が良いのです。
一応近い車両としてきかんしゃトーマスシリーズの急行客車(通称"ゴー客")ならあるのですが、こちらはイギリス国鉄の車両限界に合わせて絞りがあるので側面がだいぶ異なります。結局行きついた結論というのが……
次に動き出したのは3年後となる2020年、ちょうどプロッターを導入する改造プラレーラーが増えたのに合わせてシルエットカメオを買ってしまった事がきっかけとなります。「これでいよいよ作れるのでは」と書きかけの図面を完成させ、プロッターに読み込ませると……
なんという事でしょう、3年間放置していた客車が一気に組みあがるではありませんか。しかも窓をくり抜いてバリ取りを行ったらあとは車体に接着するだけなので、慣れれば1両30分程度で加工できるという驚異的な速さ。
またゴー客には無い貫通扉も必要となるため同じくプラ板を切り出して組み立てます。もはやペーパークラフトを組むかのような感覚ですね。
こうしてGW中に5,6両ほどここまで仕上げた段階で…また放置される事に。このお方は放置する趣味がおありなのでしょうか。
ところが更に1年が経過した頃、第7回鉄道模型広場が開催されるという事で府中市の姉妹都市であるウィーンの鉄道が必要になり、いよいよ数年間寝かせていたこの客車たちに白羽の矢が。加えて先に機関車へ着手していたのでもう作らない理由は全くありません。
再開とはいえ箱状になっている以上もう表面処理へ進める段階に。ここで放置車両を完成させる方向へ進めればよかったものの、「まだ種車と時間があるし…」と倍増させる選択を取ってしまったのが運の尽き。
初めに"ユーロフィマ"
例に挙げたのはイタリア鉄道(Trenitalia)とスイス国鉄(SBB)の客車ですが、
という事で兼ねて(実は15年前くらい)よりこの客車がプラレールで欲しかったのですが、種車が決まらない事により全く進まず。
一応近い車両としてきかんしゃトーマスシリーズの急行客車(
せや、側面は全部切り落としたろ!!
このようにして屋根と妻面だけになったゴー客が生まれました。
また屋根も不要なモールドがあるのでこれを削ってしまえば準備は万端です。あとはプラ板で側面をスクラッチして貼りつければよいので一瞬で製作が捗…
このようにして屋根と妻面だけになったゴー客が生まれました。
また屋根も不要なモールドがあるのでこれを削ってしまえば準備は万端です。あとはプラ板で側面をスクラッチして貼りつければよいので一瞬で
……りませんでした。一応図面は作り始めていたものの窓のRやルーバーが多い事から手で切り出せる自信がなく、特に解決策を見出せる事も無く再びお蔵入りへ。この間に2回ヨーロッパ遠征を行い実車の調査に成功したので「作者取材のため」を言い訳にしておきましょう。
次に動き出したのは3年後となる2020年、
なんという事でしょう、
またゴー客には無い貫通扉も必要となるため同じくプラ板を切り出して組み立てます。もはやペーパークラフトを組むかのような感覚ですね。
こうしてGW中に5,6両ほどここまで仕上げた段階で…また放置される事に。
再開とはいえ箱状になっている以上もう表面処理へ進める段階に。ここで放置車両を完成させる方向へ進めればよかったものの、「まだ種車と時間があるし…」と倍増させる選択を取ってしまったのが運の尽き。