以前イギリスへ輸出されていたプラレールについて投稿した時に「これ以外のヨーロッパ版のプラレールが発見されてしまうのか」と書いていましたが、それがまさかの伏線となってしまいました。
という事で今回海外から取り寄せた商品がこちらになります↓
まず目を引くのはパッケージが全てドイツ語で書かれている点。トミートレイン(Tomy Train)もトミカワールド(Tomica World)もドイツでは販売されていなかったので、そもそもドイツでプラレールが発売されていた事が驚きの発見です。余談ですが管理人はドイツに数年間住んでいた事があるものの一度も見た事が無かったため、今回発見するまで全く知りませんでした。
ただ発売元はイギリス法人であるTomy UKだったので、そちらで展開していたトミートレインにしなかった点は疑問が残ります。ちなみにドイツ法人のTomy Deutschlandが設立されたのは2005年、旧TOMYロゴの製品なので明らかにその前ですね。
箱を見る限りでは「プラレール入門セット」と同じオーバルのレイアウトに付属品一式と非常にシンプルな構成。この様子だと日本版から箱だけ変えただけのように見えますが.........
開けてみるとなんとトミートレインと同じ紺色のレールが入っているのです。車両も同じく「入門セット」に収録されていたライト機構なしのタイプですが、先頭車に「TOMY EXPRESS」のロゴが印字されている事が大きな特徴。ひかり号のバリエーションは多数ありますが、これが無いと全て揃わないという事になってしまいました。
残念ながらロット記号が刻印されていなかったので正確な年代が特定できませんでしたが、箱の側面には"Hergestellt in Thailand(タイで製造)"の記述があったため少なくともタイ工場が稼働開始した1987年以降の製品であることが伺えます。そもそも新動力ですからね。
箱の裏は真っ白でしたが、ebayでの過去の出品物等で調べた限りでは他のセットは裏に商品ラインナップ紹介が載っていたようです。またそこからそれなりの商品展開があった事が判明し、レールセットが計4種類に単品車両とレールが数種類見つかっています。現時点で確認できているラインナップは以下の通り↓
レールは比較的オーソドックスなのに対して車両がスーパーひかり号やビッグスニーカートレインとチョイスが若干謎ですね。ちなみにトミカワールド時代にフラノエクスプレスも発売された事があるため、ビッグスニーカートレインとの両方がヨーロッパで出回った事になります。まさかJR北海道も1編成しかないこの車両がこれだけ海を渡っていたなんて想像もしなかったでしょう。
改めてプラレールの直線レールと繋げてみるとかなり暗い色である事がわかります。もちろん規格は同じなのでキーストーンのレールとも問題なく繋がりました。
ちょうど必要な部品が全て揃っていたので日本発売分でも同じレイアウトを作ってみました。これで無事に(?)パッケージ写真も再現完了です。
ちょうど必要な部品が全て揃っていたので日本発売分でも同じレイアウトを作ってみました。これで無事に(?)パッケージ写真も再現完了です。
これまでに「プラレールのすべて」などで海外で発売されたプラレールが取り上げられてきましたが、まだ知らぬ海外プラレールが出てくるとはなんとも広い世界ですね。ただ、もし"あっち"にいた時であればそこら中で探し回っていたかもしれないので、もう少し早く知りたかったような気もするような.........